第23回スキルアップ講座(2022年12月10日開催)

 

音楽療法の化学反応 ~多様な参加者、多様な音楽~

 

参加者の方の感想を載せました。ぜひ、ご覧ください。

 

【参加者Aさん】

  音楽療法では年齢、疾患など様々な方がセッションに参加されるため、講座のキーワードである“多様”に興味を持ち、今回参加させていただきました。3人の先生方から、手法や実際に留意されている点など実演を交えてお話を伺い、音楽の幅広さも再認識したと同時に自身のセッションを見直す機会にもなりました。

 また少人数でのグループワークでは、様々な経験の方とお互いの話が出来てとても有意義な時間となりました。特に、“多様”を受け入れるためには自分自身が多様であり柔軟である必要がある、との言葉がとても印象深く、今後のセッションに活かせるように勉強を続けていきたいと思います。

 

【参加者Bさん】

 今回私は対面で参加し、実際に音楽療法の活動の一部を体験させていただきました。今後の活動の参考になったとともに、純粋に音楽の楽しさを感じました。参加者の皆さんとの話し合いでは、様々なテーマが次々とあがり、短い時間でとても濃密な話し合いができました。キャリアも領域も違う皆さんとの話し合いはまさに化学反応の連続だったと思います。自分が音楽療法で何ができるのか、どれだけ対象者のことを考えてプログラムを組み立てることができているのか、など改めて考えさせられました。「インクルーシブ」という言葉が身近になりつつある今、自分の臨床についても多様な参加者にあわせて工夫した活動を行っていきたいと思います。

マでした。

 

 

 

 ◆第23回スキルアップ講座内容◆ 

 

 音楽療法では色々なジャンル、時代、スタイルの音楽が使われますが、年齢、機能レベル、音楽的な好みやスキルが多彩な方たちから成るグループで、どのような音楽をいかに工夫して提供していくか、ということをテーマに取り上げます。3名の講師が、音楽の使い方によってさまざまな違いが生まれうるということを、話と実技を通してお伝えしていきます。

 

講師:加藤美知子(ゆうらいふ横浜)

     木下容子(東邦音楽大学)

     高橋和奈枝(長野医療衛生専門学校)

 

Ⅰ.加藤美知子:臨機応変に、流れを作り、流れに沿って

 年齢や機能レベルの幅が多様な場合の音楽の選択、提示や援助の工夫について。  

 

 

Ⅱ.木下容子:精神科病院の現場から

 多様な患者さんが参加する精神科入院病棟での音楽療法において、選曲や活動の組み立て、伴奏の工夫等について。

 

 

Ⅲ.高橋和奈枝:「混合クラス」における音楽療法~児童発達支援センターの試み~

 「混合クラス(多様な障害のある子どもの混在するインクルーシブなクラス)」における音楽療法の実際を通して音楽療法士の提示と参加者の参加方法の可能性について。

 (日時:2022年12月9日(土)13:30~16:45)

 (会場:ひまわりスター桜台(対面)とZoom使用(オンライン))